色彩 / Color
心材は淡い赤褐色から濃い赤褐色まで 幅広い色合いを持ちます。 時間の経過や仕上げによって、 より深みのある色調になることがあります。
Hawaiian Red Cedar / Toona ciliata
美しい赤褐色の木肌と、軽やかな質感。 ハワイ島で育ったオーストラリアンレッドシダーは、 独特の芳香と良好な加工性を持つ木材です。 ギター・ウクレレ製作から木工芸品まで、 多彩な用途に活用されています。
ハワイアンレッドシダーは、 オーストラリアンレッドシダー (Toona ciliata)が ハワイで育った木材です。
本種はセンダン科(Meliaceae)に属し、 アジアからオーストラリアにかけて 分布する広葉樹です。 家具材、建具、装飾材などに利用され、 良好な加工性と赤褐色の木肌で知られています。
ハワイには20世紀初頭に導入され、 植林地などで育てられてきました。 ハワイ島を含む各地で生育した木材は、 家具や工芸品のほか、 楽器材としても利用されています。
心材は淡い赤褐色から濃い赤褐色まで 幅広い色合いを持ちます。 時間の経過や仕上げによって、 より深みのある色調になることがあります。
一般に通直な木理を持ちますが、 交錯木理や波状の木目が 現れる場合もあります。 比較的粗い肌目が特徴です。
比較的軽量で柔らかい木材です。 加工や成形がしやすく、 軽さを活かした楽器部材や 木工製品に利用できます。
切削時にはシダーを思わせる 特有の香りが感じられます。 ただし、香りの強さには 個体差があります。
ハワイアンレッドシダーと ウェスタンレッドシダーは、 名前が似ていますが異なる樹種です。
Toona ciliata。 センダン科に属する広葉樹で、 アジアからオーストラリアに かけて分布します。 当社ではハワイ島産材を扱っています。
Thuja plicata。 ヒノキ科に属する針葉樹で、 北米西部を原産とします。 ギターのトップ材として 広く知られている木材です。
両者は軽量で芳香を持つなど 共通する特徴がありますが、 木材組織や材質は異なります。 同じ名称や外観だけで 同等の音響特性を持つとは判断できません。
ハワイアンレッドシダーは、 軽量で加工しやすい特徴を持つことから、 ギターやウクレレなどの 楽器製作にも活用できます。
材料の密度や剛性、木理の状態が 適している場合には、 ギターやウクレレのトップ材として 検討できるほか、 バック・サイド材や その他の楽器部材にも利用できます。
軽量な材は振動する部材の設計で 選択肢となりますが、 実際の音色やレスポンス、 サステインは楽器の構造、 板厚、ブレーシング、 製作方法などによって変わります。
特定の音色を保証するものではなく、 個々の材料の特性を確認しながら 楽器の設計に合わせて選定することが重要です。
オーストラリアンレッドシダーは、 ハワイに導入された後、 森林植栽などを通じて 各地で育てられてきた歴史があります。
現在、ハワイ産の本種は、 標準的な量産楽器材と比べて 市場で目にする機会が限られます。 特に楽器製作に必要な寸法や 材質を満たす材料は、 個々の状態を見て選ぶ必要があります。
また、ハワイ産であることは 木材の生育地を示す重要な情報ですが、 産地だけで密度や音響性能、 品質が決まるわけではありません。
材質や設計に適したトップ材、 バック・サイド材、装飾部材など。
軽量な表板やその他の部材として。 必要な剛性と寸法を確認して使用します。
トップ、バック、サイドなど。 赤褐色の美しい木肌を 活かした楽器製作に。
彫刻、木工小物、軽量な箱物、 家具部材、各種工芸品など。
ハワイアンレッドシダーは、 比較的柔らかく加工しやすい木材ですが、 交錯木理や引張あて材のある部分では、 切削面に毛羽立ちや 逆目が生じる場合があります。
加工時には鋭利な刃物を使用し、 材料の木理に合わせて 切削方向や送り速度を調整してください。
また、比較的軽い木材であっても、 乾燥中には木口割れ、 反り、収縮などが発生する場合があります。 初期含水率、厚み、木取り、 乾燥環境に応じた管理が必要です。
楽器製作前には含水率や 寸法安定性を確認し、 製作環境に十分になじませてから 精密加工を行うことをおすすめします。
木材の切削・研磨時は、 集じん設備、換気、 適切な保護具を使用してください。 木材粉じんは皮膚や呼吸器に 刺激を与える場合があります。
ハワイアンレッドシダーは、 赤褐色の美しい木肌、 軽やかな質感、独特の芳香、 良好な加工性を持つ木材です。
ギターやウクレレ製作、 木工芸品などの用途では、 その自然な色彩と材質を活かした ものづくりが楽しめます。
マイカイウッドハワイでは、 ハワイ島で育った木材の 特徴と個性を大切にし、 国内外の楽器製作者や木工職人の皆さまに 用途に合った材料をご紹介しています。