Premium Acoustic Guitar Tonewood

インドローズウッド

East Indian Rosewood / Dalbergia latifolia

深みのある赤褐色から紫褐色の木肌と、 美しい濃色の縞模様。 インドローズウッドは、 アコースティックギターや クラシックギターのバック&サイド材として 長く愛用されてきた高級銘木です。 重厚な質感と上品な光沢が、 楽器や木工作品に豊かな表情を与えます。

01

インドローズウッドとは

About East Indian Rosewood

インドローズウッド (Dalbergia latifolia)は、 マメ科ツルサイカチ属に属する 高密度の広葉樹です。 イーストインディアンローズウッドとも 呼ばれています。

インドなど南アジアを原産地とし、 インドネシアなどでは植林による 木材生産も行われています。 インドネシア産の材は 「ソノケリン」の名称で 流通することがあります。

古くから高級家具や装飾材として 利用されてきましたが、 現在はギターのバック&サイド、 指板、ブリッジなどにも使用される、 代表的な楽器用ローズウッドです。

名称
インドローズウッド
英名
East Indian Rosewood / Indian Rosewood
学名
Dalbergia latifolia Roxb.
分類
マメ科(Fabaceae) ツルサイカチ属
天然分布
インドなど南アジア
気乾密度
約855kg/m³(参考値・個体差あり)
代表的な外観
赤褐色〜紫褐色の心材、 暗褐色〜黒色の縞模様
主な用途
ギターバック&サイド、 指板、ブリッジ、 家具、化粧板
ローズウッドの名称について

「ローズウッド」は複数の樹種に 用いられる名称です。 インドローズウッドは Dalbergia latifolia を指し、 ブラジリアンローズウッドなど 他のローズウッド類とは 区別されます。

02

木材の特徴

Wood Characteristics

色彩 / Color

心材は黄金褐色から赤褐色、 深い紫褐色まで変化し、 黒色に近い縞模様が 現れることがあります。

木理 / Grain

通直な木理のほか、 交錯した木理や 不規則な縞模様を持つ材もあります。 一枚ごとに異なる自然な表情が特徴です。

密度・硬さ / Density

高い密度と硬さを持つ広葉樹です。 摩耗に強い性質を活かし、 指板やブリッジ材などにも 利用されています。

光沢・芳香 / Luster

適切に研磨すると 深い光沢を得られます。 加工時には個体によって、 ほのかな芳香を感じる場合もあります。

03

ギター材として長く選ばれてきた理由

A Classic Guitar Tonewood

インドローズウッドは、 アコースティックギターや クラシックギターのバック&サイド材として、 長年使用されてきた樹種です。

濃い色彩と美しい縞模様は、 スプルースやシダーなどの 明るい色のトップ材と 視覚的にもよく調和します。

適切に加工されたインドローズウッドは、 ギターのバックやサイドに求められる 材料としての硬さや剛性を備え、 多くの製作者に使用されています。

ブックマッチされたセットでは、 左右対称の縞模様を活かした 美しいバックを製作できます。

アコースティックギター

ドレッドノート、OMなど 多様なボディ形状の バック&サイド材として 使用されています。

クラシックギター

伝統的なクラシックギターや コンサートギターの バック&サイド材として 使用されています。

指板・ブリッジ

高密度で硬い性質を活かし、 指板、ブリッジなど 精密加工を必要とする部品に。

装飾部材

ヘッドプレートや化粧板、 その他の装飾パーツにも 利用されています。

04

音響特性について

Tone & Acoustic Characteristics

インドローズウッドは、 深く豊かな低音、 明瞭な高音、豊富な倍音、 長いサステインなどの表現とともに 語られることの多いギター材です。

こうした印象から、 奥行きや広がりを感じさせる 響きが「ローズウッドサウンド」と 呼ばれることもあります。

ただし、実際の音響特性は 樹種だけで決まるものではありません。 木材の密度、剛性、内部損失、 板厚、ブレーシング、 ボディ形状、製作方法などが関係します。

同じインドローズウッドでも、 個体や木取りによって 材料の物性は異なります。

音響特性の評価について

「低音が豊か」「倍音が多い」といった説明は、 楽器製作で広く用いられる 一般的な傾向や印象であり、 個々の材料や完成楽器の 音色を保証するものではありません。

05

希少性と良材の選び方

Availability & Material Selection

インドローズウッドは 現在も楽器材や木工材として 流通していますが、 特定の木理や寸法を持つ良材は 原木の状態や供給条件によって 入手性が異なります。

特に幅広で美しい木目を持つ ブックマッチ材や、 木理の通った柾目材は、 楽器製作で重視される材料です。

古い在庫材や長期保管材についても、 保管年数だけで品質を判断せず、 含水率、割れ、寸法安定性を 確認することが重要です。

木理・木取り

柾目、板目、 交錯木理などの特徴と、 用途に適した方向を確認します。

色彩と縞模様

赤褐色から紫褐色の色調や、 暗色の縞模様、 ブックマッチの見え方を確認します。

寸法

ギターのバック、 サイド、指板、 ブリッジに必要な 長さ・幅・厚みを確認します。

材料の状態

割れ、節、反り、 含水率、その他の 欠点を確認します。

06

CITESと国際取引について

Conservation & International Trade

インドローズウッド (Dalbergia latifolia)は、 ワシントン条約(CITES)の 附属書IIに掲載されている樹種です。

国際取引においては、 製材、原木、突板などの 形態によって、 輸出許可書や再輸出証明書などの 確認が必要になる場合があります。

一方、完成した楽器や 完成楽器部品などには、 CITES注釈#15による 適用除外があります。

未完成の楽器材と完成部品では 規制上の取扱いが異なるため、 輸出入前に商品形態、 原産国、輸出国、 仕向国の規則を確認してください。

海外発送・輸出入について

CITESの適用範囲や 必要書類は商品形態と 取引条件によって異なります。 海外発送に際しては、 最新の規制と必要手続きを 関係当局にご確認ください。

この説明は一般的な情報であり、 個別の商品について 輸出入の可否を保証するものではありません。

07

乾燥・加工・保管のポイント

Working, Drying & Storage

インドローズウッドは 密度が高く硬い木材で、 精密な加工に利用される一方、 切削時には刃物への負担や 逆目などに注意が必要です。

木理が交錯した部分では 欠けや逆目が生じることがあり、 鋭利な刃物と適切な切削条件が重要です。

材料に含まれる抽出成分や 油分の影響によって、 接着や塗装時に 下地処理が必要になる場合があります。

乾燥は急激に進めず、 材料の厚み、初期含水率、 木取り、乾燥方法に応じて 管理する必要があります。

特に厚材や精密加工を行う部材では、 内外の含水率差や 寸法安定性を確認しながら 加工・保管してください。

乾燥期間と安全対策

厚み20〜30mmで約3か月という期間は、 すべての乾燥条件に共通する 目安ではありません。 実測した含水率と 材料の安定状態を優先してください。

ローズウッド類の木粉は、 人によって刺激や アレルギー反応を生じさせる場合があります。 加工時には適切な集じん、 換気、保護具を使用してください。

08

インドローズウッドの推奨用途

Recommended Applications

アコースティックギター

ドレッドノート、OMなどの バック&サイド材に。 美しい縞模様と 高い密度を活かせます。

クラシックギター

クラシックギターや コンサートギターの バック&サイド材に。

指板・ブリッジ

硬さや耐摩耗性を活かした 指板、ブリッジ、 その他の楽器部品に。

家具・木工品

高級家具、化粧板、 木製小物、旋盤作品など、 深い色彩と木目を活かした作品に。

インドローズウッドは、 深みのある色彩、美しい縞模様、 重厚な質感を持つ 代表的な高級楽器材です。

長年にわたるギター製作での使用実績と、 家具・装飾材としての美しさを兼ね備え、 さまざまな木工作品に利用されています。

マイカイウッドハワイでは、 一枚ごとの色彩や木目、 材料の状態を大切にし、 国内外の楽器製作者や木工職人の皆さまに 用途に合った木材をご紹介しています。

Explore Our Tonewood Selection

インドローズウッドの商品を見る

ギターのバック&サイド材、 指板材、ブリッジ材など、 インドローズウッドの取扱商品を ご覧いただけます。 各商品の寸法、木目、 状態などをご確認ください。

インドローズウッドの商品を探す →
ハワイ島が育てた、唯一無二の木

ハワイアンコアの
マイカイウッドハワイ


ハワイ島産の希少な木材(ハワイアンコア、マンゴーなど)を中心に、

楽器用材・クラフト用材を世界へ届ける専門業者